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Our Hollow, Our Home "HARTSICK" release hometown show review

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イギリスのロンドンの駅から特急に乗って約一時間半。

4月7日、タイタニック出港の港町でもあるサウサンプトンに、この町出身のメロディックメタルコアバンOur Hollow, Our Homeのショーを観に訪れた。

1stアルバムHARTSICKが各地で話題を呼び、リリース初日にはイギリスのiTunesロックチャートでもいきなり一位を獲得。その彼らのリリースUKツアー、最終公演となる彼らのホームタウンショー。本来はグラスゴーでのショーに参加するつもりだったのだが、彼らから直々に『もしよかったらホームタウンでのショーに来てよ』との連絡があり、こちらの日程に変更する事に。道中、様々な問題が発生したため会場であるTHE JOINERSに到着したのは出番の一時間半前。しかし私自身、この一年で一番楽しみにしていたバンドのショーを目の前で観る事ができる喜びで、それまでの困難が全て吹き飛ぶほど胸がいっぱいだった。

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到着すると笑顔で迎えてくれた彼ら。ユーモアがありメンバー全員の仲がとても良い。小学生のようなやり取りも見せつつ、そのショーへ向かう姿勢はプロフェッショナル。こちらが楽屋へ入るのを躊躇してしまうほどだった。入念にストレッチやウォーミングアップをする姿も、談笑するメンバーもいれば真剣にアドバイスを聞き即座に実践してみるメンバーもいたりと様々。さぁ、ショーが始まるよ!との合図で、私も彼らの後をついてフロアへ。

この日の会場はキャパ200人といったところ。しかしOur Hollow, Our Homeのステージセットが終わる頃には、フロアから後ろのバーカウンターまでが人でびっしりと埋め尽くされていた。

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会場の照明が全て落ちると、甲高い歓声が沸く。そのままアルバムHARTSICKのイントロにもなっているTHE SEA WILL SLEEPが流れた。メンバーは板付きの状態であり、シンセのメロディ以外は全て生演奏。ブレイクダウンに合わせフロントマンConnorのゴリゴリなスクリームが会場に響き渡った。

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曲終わりにそのままConnorが『次の曲はHEISENBERG!』とドスの効きまくった声でコール。『まわれ!まわれ!』の合図で出だしのスクリームパートからサークルピットが起こった。サビではさすがの一言、Tobiasのクリーンは生で観ても実に巧く、会場の空気を包み込むかのよう。Connorが手を左右に振って合図すればファンもそれに続き、"Make some Noise!!"のTobiasの声に反応し一斉に声が上がる。最初の一曲、この時点で十分すぎるほど彼らの実力と魅力が伝わってきた。

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『Holy shit! 今夜のお前らは本当に最高だよ、皆楽しんでるか、後ろの奴らもどうだ?声聞かせてくれ!OK、次の曲は…』Connorの言葉が次の曲名をコールするのとほぼ同時に、こちらも1st EPからI AM THE EULOGYがスタート。『皆大きく飛び跳ねてくれ』とTobiasが煽り、Connorの合図で一斉にフロア全員が大きくバウンス。サビでは長身のConnorが縦横無尽にステージの上で動き回る姿は圧巻。上手にいるGtのJoshの背中にいきなり飛びつき、ニヤッとイタズラっ子のような笑顔を交わす姿も微笑ましい。今年加入したBa.のBobbyもにこやかで息の合ったプレイをJoshと見せる。既にこの時点でダイブも発生し大盛り上がりだ。

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WORMS WOODー!!とConnorが叫ぶ。もちろん次の曲は、昨年公開と同時に大絶賛された新曲Worms Wood。待ってましたと言わんばかりの歓声と共に、フロアは更に大荒れでモッシュの嵐に。ダイブ、クラウドサーフ、何でもありとでもいうようなカオスな状態にも関わらず、ステージにいるメンバーやサイドにいる関係者、そしてファンの一人一人の笑顔が眩しい。Tobiasの泣かせにくるようなクリーンに合わせ大合唱が起こり、サビ後のブレイクダウンパートではフロアが大きく波打つ。『お前ら本当に最高だよ、最高に綺麗な光景だ』Connorの言葉に大きな歓声が上がり、流れてきた曲間のイントロに合わせ自然と手拍子が湧き起こる。Dr.のNickがにこやかに両手を上げ手拍子に合わせてドラムの音を響かせ、ギターのゆったりとした旋律が流れる。

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その静かな演奏をブチ破るかのようにスタートしたのはIF THOSE WERE GUNS, REGGIE BE DEAD、初っ端のシンガロングではちきれんばかりの声が上がる。この流れは個人的にも最高で、カメラを降ろして一緒に熱唱してしまう。ちなみに私はWorms Woodの時点でフロア上手の前方で撮影しており、まさに目の前で曲を堪能した訳だが"最高"という言葉以外の言葉が見つからない。モッシュでぐちゃぐちゃになり、メンバーの撒いた水を頭からかぶり、この時点で全身びしょ濡れな私を、ステージサイドの仲間達やフロアのファンが『お前やべぇな』と笑いながら気遣ってくれる。バンドの人柄か、この日ステージサイドにいたスタッフや手伝いをしていた彼らは専門のスタッフではなく、イギリスのポストハードコアやメタルコアバンドマンばかり。そして暴れまくっているフロアのファンも皆が笑顔で優しい。楽しさと、純粋にOur Hollow, Our Homeの音楽を聴く喜びに満ち溢れた空間が出来上がっていた。

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間髪入れずにLONESHARKがスタート。TobiasのエモーショナルなクリーンからスタートするHARTSICKの実質1曲目ともなるこの曲。疾走感のあるスクリームパートになると、フロアには巨大なサークルが発生。また、この日ステージのサイドや楽屋で彼らをサポートしていたShieldsのGt/Vo.Samがゲストボーカルとして飛び入り参加し、会場からは歓声が。Connorとの見事なスクリームの二重奏も素晴らしい。

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THRONE TO THE WOLVESでは後半の間奏から大サビで『皆、灯りをともしてくれ』の声に反応し、フロアにいるほとんどの人間が携帯やライターの灯りをともし、煌びやかな光景が広がった。熱気のこもった会場内だが、やはり見る人見る人全ての表情が晴れ晴れとしている。

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Throne To The Wovesのゆったりとした曲終わりから、お次はアルバム発売直前のシングル曲にもなったKARMADILLO。またもやダイブの嵐、そして普段ダイブをしなさそうな女性のファンが戸惑いながらも楽しそうにダイブに参加する光景がまた素敵。Joshのニコニコしながら全力で飛び跳ねプレイする姿もまだまだパワーに溢れている。しっかりとバンドを後ろから支えているNickもパワフルなドラミングの中でも笑顔を向けてくれたりと、本当に最高なお祭り野郎である。曲中にはウォールオブデスも発生し、フロアの盛り上がりも一切衰えを見せない。サビのパートでは全員で大きくシンガロング!Connorはスクリームをしていない時でも表情豊かに動き回り、煽り、目を惹きつける。ラストは彼自身がダイブし、大盛り上がりのまま次の曲へ。

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ギターソロからスタートしたのは、新作アルバムのタイトルトラックHARTSICK。前奏の時点で、タカが外れたようにフロアのファンが大きくリズムに合わせジャンプする。彼らの曲のクリーンパートの素晴らしさは言わずもがなだが、この曲はまさしくタイトルトラックに相応しいメロディパートを持つ珠玉の一曲。サビに合わせ大きく手を挙げ大合唱が起きた。

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大歓声と拍手の中、ConnorそしてTobiasが今日来てくれたファンやこのツアーを通してサポートしてくれた仲間達への感謝を述べる。そこから一気に激しいスクリームパートでスタートするFEAST FOR THE CROWSをプレイ。Bobbyもコーラスで参加するパートがあり、彼の加入は必然だったと思わせるほど息もピッタリ合ったステージを見せている。この曲も今回のアルバム収録曲の中では一番最初に披露されていた曲だからだろうか、Tobiasのクリーンに合わせまたもや大合唱が起きる。疲れ知らずのような会場の一体感がとても心地よい。

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そこから再び1st EPからFOR WHAT ITS WORTH。まだまだフロアではモッシュにダイブ、クライドサーフが起き、サポートする仲間達もステージを忙しく動き回っていた。終盤Tobiasの合図でコールアンドレスポンスの掛け合いも起こり、透き通った声が響き渡る。『聞こえねぇぞ!』『もっと!もっとだ!』静かな演奏の中、メンバーの煽りに合わせ更に大きな合唱がフロア中に沸き起こった。

『ラスト!ラスト一曲だ、俺達の最初のMVになったこの曲を。皆全力でぶつかってこい!』

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美しいピアノの音色から、彼らの名を最初に世に知らしめた曲、REST ASSUREDがスタート。まさしくこのショーのラストを締めるにふさわしい、彼らにとって始まりの曲。紡ぎ出す音一つ一つが美しく、そして力強い、Connorのドスの効いた咆哮に合わせ、狂ったようにフロアのファンも叫び暴れ出す。美しいギターのメロディから徐々に盛り上がりを見せる終盤がまた一層壮大。このショーが終わるのが信じられない、きっと誰もがそう思ったのではないかと思う。熱気に溢れ、濃密ながらも、あっという間に過ぎ去ったように感じたこの12曲。Nickのビシリとしたドラミングで曲が締められると、爆発したような拍手と歓声が沸き起こった。

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もちろん、あれだけ盛り上がっておいてアンコールが起きないわけがない。すぐさま起きたワンモア!の声に、メンバーは晴れ晴れとした笑みを浮かべステージへと戻る。再び彼らの口からファンや仲間、家族や関係者の人々への感謝の言葉が述べられた。

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アンコールで演奏されたのはPRIDE LIEONESS。美しいメロディが印象的な、こちらも新作HARTSICK収録の一曲。サビでは再びコールアンドレスポンスも起こり、せわしなくメンバーは飛び跳ね、全力で命を込めた曲をファンへとぶつけていく。そして一秒一秒、ショーは終わりへと近づいていく。鳴らすように奏でるギターの響きとConnorのスクリームの融合、そこから囁くようなTobiasの美しいメロディで静かに、しかし再び大歓声と割れんばかりの大きな拍手に包まれ、メンバーはステージを後にした。

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ピックやドラムスティック、そしてこの日のセットリストの紙を手にしたファンの、あの幸せそうな笑みが、清々しい顔でハイタッチを交わすメンバーと仲間たちの姿が、この日が最高の一日になったという事を誰が口にするでもなくハッキリと物語っていた。

 

 

 

 [Set list]

THE SEA WILL SLEEP

HEISENBERG

I AM THE EULOGY

WORMS WOOD

IF THOSE WERE GUNS, REGGIE BE DEAD

LONESHARK

THRONE TO THE WOLVES

KARMADILLO

HARTSICK

FEAST FOR THE CROWS

FOR WHAT ITS WORTH

REST ASSURED

 

-ENCORE-

PRIDE LIEONESS

 

 

 

【CHECK IT OUT!!】 "Message to Japanese @ourhollowourhomeuk fans!!" 日本のOur Hollow, Our Homeファンの皆へ、ホームタウンショーの後の皆がメッセージをくれました! THANKS so much for that AMAZING memory tonight.I believe they're coolest band. We Japanese fans hoping that you come to Japan. I always rooting for you all.:) #ourhollowourhome #OHOH #HARTSICK #Southampton #show #UK #JAPAN

あっという間で、夢のようだった。最高な夜だった。

言葉が足りなすぎる気もするが、この日私が感じた想いは全てこの言葉に表すことができると思う。

Our Hollow, Our Home。こんなバンドに出逢え、知り合う事ができ、まさか彼らの地元までショーを観に行く日が来るとは。1年前の自分ですら想像もしていなかっただろう。

メンバー自身はもちろん、この日いた彼らの仲間達や大切な人達、家族、チーム、皆が愛に溢れた素晴らしい人達だったことを改めてここにも記したい。

今年の夏には幾つものフェスへの出演も決まり、リリース後のEUツアーももうすぐスタートする。きっとこの2017年、彼らは更なる大躍進を遂げるだろう。間違いなく、そう実感するような素晴らしいショーだった。

これまでの作品はどれも完全にバンドの自主リリース、Paypalが主流化していない日本からではなかなかその音源を手に取る事ができないファンや、彼らの存在を知らない音楽ファンもまだまだ多く存在するだろう。

是非とも、今作HARTSICKを含め、今後の彼らの活躍にも注目してほしい。

 

Hartsick

Hartsick

  • Our Hollow, Our Home
  • メタル
  • ¥2400

//Redefine

//Redefine

  • Our Hollow, Our Home
  • メタル
  • ¥750

 

I deeply appreciate you all Our Hollow, Our Home. I always rooting for you, forever.

With LOVE.   Thanks,

 

all photos and text by Marina Isami Tashima