SlipKnoTのメッセージに思うLGBTQ

先日、SlipKnoTからこのようなメッセージが発表されました。

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全文は下記リンクより

A Message From Slipknot

 朝イチだったのでTwitterでサラッと要点だけ書きましたが、

 

このツアーを開始したまさにその頃、HB2法が可決されたけれど、8月2日のノースカロライナ州でのライブはキャンセルしないでもちろん行うよ。

この法案はLGBTQの人々の権利を奪い、労働者階級にきちんとした生活賃金が渡らなくなる可能性のあるものだ。キミが誰であろうと、キミがこの国の何を信じ、または何を信仰していようと関係なく…そして俺達のメタルコミュニティの中ではさ、皆誰もが等しく好きな場所や機会へ出入りできる事が必要だ。

 

キミが誰で何を信じ生きていても、またキミが誰を愛していても構わないんだ。関係ないよ、このホームやキミ達の居るコミュニティで差別と向き合う必要なんて一切ないんだ。俺達はキミがドコでどっちでトイレに行こうが全く気にしねぇよ、これって本当に、すごく単純な事だよ。

 

…意訳がだいぶ含まれているかと思いますが、まあこんな感じです。

 

そして彼らはこの法案と闘っている州の団体Equality NCとパートナーシップを組み、LGBTQに対する差別的な法案を廃止し誰もが歓迎される社会の状態を求めていくとも発表しています。

 

そもそも、HB2法やLGBTQって何??

 

きっと聞き慣れない人はそう思ったかと思います。

日本って良くも悪くもそこらへんに関して、認知も法律からの抑制もまだ薄いような気が個人的にはしますもん。タトゥー問題(私はブラックグレイのタトゥーが大好きなので身体のアチコチに入っています)もそうですが、保守的な人達からの対応で一時的にはそのコミュニティから怒り心頭な意見が出て話題になるけれど、きちんとした解決策まではお互いにきっちり話し合うことも無ければ、強行的に実行しちゃう権利者もあまりいない印象を受けます。

 

さて、このHB2法は先に似たような法案がジョージア州で可決されたことで話題に上がったりもしましたが"自分の出生証明書通りの性別でトイレやロッカールームを使う事(簡単に言うと、自分の生まれながらに持った性別を守りなさいというもの)"

はぁ?って思うかもしれませんね。どういうこと?イマイチわからないけれど…って人もいるでしょう。つまり、例えば性同一性障がいで自分が女だと自認し女の子の格好をしていようと、出生証明書通りに男のトイレやロッカールームを使用しないと逮捕されてしまう可能性があるというもの。他にも条例内に記載されてるのかはわかりませんが、仕事の解雇の理由にもなるという旨の発言もされたんだとか。

これに怒りを爆発させたAgainst Me!のVo.ローラ(戸籍上は男性であるが、女性であると2012年に意志表明し改名)がライブ中に自身の出生証明書を燃やしたりしていましたが。他にも数々のアーティストがこの法案に反対しノースカロライナ州でのライブをキャンセルしたりしています。個人的にはシンディローパーがこの州でライブを行い、その売り上げを全額、先の団体Equality NCに寄付したことが最高にクールだと思いましたね。

LGBTQとはレズビアン/ゲイ/バイセクシャル/トランスジェンダー/クィアの頭文字からとった、セクシャルマイノリティの人達を表す言葉。と言えば良いのでしょうか。

 

何度かSNSでも私自身発言していますが、私はこのLGBTの友人も実際に多く親友と呼べるほどの存在の子だっています。彼ら、彼女たち、がどれだけ悩んで生きてきた中で培った優しく素敵な人間性に救われてきたことか。性別とか趣向とか関係なしに、人間として付き合える最高の友だと思っています。

だからこそ、正直言って面白おかしく、ただ下品なだけの志向の為に様々な媒体に取り上げられたりする事は私は好きではありません。自分がタトゥーの事で暴言吐かれたり差別を受けたり(実際、私はそれでプロボクサーの道から離れました)、何なら酔っぱらった客に乱暴されたこともありますが、そんなことよりも仲間のあるべき姿が興味本位で取り上げられたり、ヒソヒソされたりすることの方が何倍も許せません。

 

そして私は所謂Q(Queer)側の人間です。見た目や性格が男っぽいのでよく勘違いされることもあるのですが、戸籍上も自認も女です。ただ、一切恋愛事のその先に、所謂性的な事に一切の興味が無いのです。アセクシャルというものだと最近知りました。ここで勘違いをよくされるのですが、別に人間嫌いなわけではありません。仲間や友人の事は大好きだし、友人が幸せそうに結婚していたら心から嬉しいし羨ましいかもなぁ~なんて思うことだってあります。そして「いやいや知らないだけだって、恋愛したら興味も沸くし変わるよ!」等と勉強不足や経験不足のように思われ、頑張れがんばれ色々知って学べと追い立てられるのですが…そういう問題じゃないんだよなぁ、と。

卵アレルギーの人に、どんだけ頑張れ努力して卵食べろと言っても無理なモンは無理でしょう?それと同じ事。

小さい頃、ただでさえ家庭環境でイジメを受けていた私は、やっと仲良くなれた皆から外れたくなくて一生懸命話を合わせる事に必死でした。別に好きでも何でもないのに、誰かを好きなふりをしちゃ茶々入れられて逆にとんでもない恥をかかされることがあったりもしました(苦笑)相当、人を好きになったり女の子らしくできるよう努力した時期もありましたが、本当今となってはやめときゃよかったなぁ~としか思ってないです。 保健体育の授業は吐き気が止まらないのでズル休みをしていました。親友に初めてバイセクシャルをカミングアウトされたとき「あ、そうなんだ、ふーん」とケロッとしていたので笑われたのを覚えています。「自分は人から恋愛感情を向けられると死にたくなるくらい気持ち悪くて怖がる人間なんだ、だからそれって素敵だと思うよ」とその時返したこともね。

 

…話がだいぶ逸れたけれど、私は皆の事を人を人として愛せる素晴らしい人達だなと思っています。至極鈍感な私にとっては、人を愛せるってそれだけですごく尊い事に思えるんです。音楽の仕事で女1人、男だらけの中に飛び込んだりもしますしメンバー宅にホームスティやツアーのバン(車)で皆で寝泊まりしたりもしますが、元の見目や器量が一切良くない事も相まって何も起こった事も無く、おかげ様で安全に、そしてリピートで仕事も頂ける事が多いのが現状です。何より、ストレートエッジを公言してる私なので、それも併せて皆からの理解が毎度とても有難いのです。

 

普通って、常識って一体何なんでしょう?このHB2法を可決したノースカロライナ州のお偉いさん方は揃って"常識に沿って"と発言していたそうですが、そもそも常識ってどのラインで判断するんでしょうか。先日のアメリカでの銃撃事件もそうですが、どうして人から嫌悪や憎悪を向けられなきゃいけないんでしょうか。不幸だとか欠けているとか、そんなん誰が決めるんだいって話。確かに横暴だったり病んでる子が中には居たりするのも事実だけれど、そんなのストレートの人間にだって沢山いるじゃない。そこにこだわるなんてナンセンスというか、どーでもいいじゃんねって。気持ち悪いモノでも無いのになぁと。極論言えばその人がちゃんと笑って生きていたら、それだけでもういいじゃないですか、それを妨げる権利なんて誰も持ち合わせていないのに。家族から縁を切られたり差別にあったり、仕事をクビになったり、自分という個性でそれを受ける事が現実に起きてしまうのは寂しいことです。

 

他のアーティストも様々な反応を示していた州法案、今回のSlipKnoTからのメッセージで、このメタルやヘヴィなジャンルの中でもそうなんだ!と知ってくれるヒトがいたらいいなって思いました。

そしてこのメッセージを見た瞬間、やっぱりSlipKnoTは最高だな、一生ついていきます!と思った末期の蛆虫野郎でした。。

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Love is Love.

私の仲間達もよくそう発言しています。人が人らしく、自分らしく、前を向いて生きていける世界になりますように。

❤️????