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Steven Juliano インタビュー

海外アーティストへのインタビュー第5回!

 

今回のゲストは……。

2010年の衝撃の解散発表から5年、今年の秋に再結成が話題となったアメリカの

I AM GHOST

アイ・アム・ゴースト - Wikipedia

 

そのフロントマンであり様々なクリエイター活動でも活躍中の

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 Steven Juliano

 

 

私の憧れのアーティストの1人でもある彼に、今回インタビューをさせていただけることになりました!再結成の話や彼個人への聞きたかった話を色々と聞かせていただきました。

 

 

・インタビューを受けてくださり本当に光栄です。実は私がゴシックなスクリーモバンドを聴くキッカケになったのがI AM GHOSTで。10代の頃からあなたのアートワークの大ファンでもあったので夢みたいです。

まずはI AM GHOSTの再結成について、とても嬉しい驚きでした。連日ファンの喜びの声を沢山目にしています。この再結成に至るまでどのような経緯があったか聞かせてください。

 

(Steven Juliano/I AM GHOST,REQUIEM,graphicdesigner)
STEVE: 2010年にバンドが解散した後、私達の中の何人かはこのバンドに近しい音楽性のグループを作ろうと何度も試みていたんだ。本当は私達は約5年前に最後のショーをやりたかった、でもそれぞれ皆が別のバンドで活動を始めていて忙しかったし、何人かは既に休みなしでツアーに出ていたから、それはもうほとんど不可能な事だった。昨年の内にも何度か、この再結成ライブについて発表間近まで来ていたんだけど、私が2ヶ月間のツアーに出ていたり、自分の会社や手がけている小説の制作で忙しくなってしまって。

私達はこの再結成について長年話し合ってきたんだ。多くの人々はきっと、ある日突然このショーをやる事を決めたと思うだろうけれどね。まるでさも簡単に決まった事の様に聞こえるだろうけどそれは違う。再結成ライブが決まるまでに、それはもう沢山の電話やメールや文章のやり取りがあちこちで行われたんだ。そしてようやく、全員が手の空きそうな日程を出した。そしてそれをLovers' Requiemの10周年記念日にする事の方が理にかなっていると判断したんだよ。

 

 

・10月には再結成とアルバムの10周年記念ライブですね。メンバー編成はどういったものになるのでしょうか?

Epitaph Recordsと契約した後にI AM GHOSTから離れた、これまでのメンバー皆へ声を掛けてみることにしたんだ。アイダホ州に現在住んでいるBrianと彼の妻Kerithを除いた他の全員は戻ってくるよ。Ryan Seamanは彼が今やっているバンドFalling In Reverseがツアー中じゃなければ1,2曲の参加は可能「かもしれない」と話していた。彼はその時期に自身がどこで何をやるのかまだわからないそうでね。しかし、Ronnie, Chad, Timmy, Justin, Gabe,そして私の参加は確実だよ、100%ね。

 

 

・アルバム10周年ということで、セットリストは1stからの曲をメインに演奏する予定になるのでしょうか?

そうだね、私達はそのアルバムから多くの歌を披露するつもりだけど、そのうえでもっと古い1st EPの曲も演奏するつもりだし、I AM GHOSTの最後のアルバム《Those We Leave Behind》からも同様に演奏するつもりだよ。それはもう壮大な1つのセットリストになるだろうね!

 

 

・REQUIEMとしての活動やアートワーク等、様々なクリエイティヴ活動をされている印象があります。近年メインに行っていたのはどのような活動だったのでしょうか?

I AM GHOSTの解散後、私はツアー上では有り得ない事、普通の事、一般的な生活に集中するために1年の休暇を取ったんだ。バンドで活動していた5年もの間、私はひたむきにアメリカやヨーロッパ周辺でツアーをしていた。友人の結婚式、葬式、子供の誕生、キミ達からしたら当然のことかもしれない多くの重要な出来事を逃してしまっていたんだ。故郷であるカリフォルニアのサンタクルーズに戻り、ツアーバスやホテルの部屋やバンの中ではなく自分のベッドで目覚めるということはとても気分が良く感じたよ。

1年が過ぎた後、私は再び音楽へと手をつけ始めるようになった。でも正直なところ、それは楽しむためだけのものだったんだ。私は再びツアーに出るつもりや、新しくアルバムをプロモートする意図は全く無くて…。でも人生とは奇妙でおかしいものだよ、私はすぐにまたREQUIEMとしてこの道に戻ってくることになった。私達はCleopatra Recordsでフルアルバムをリリースし、私はそれを非常に誇らしく思っているよ。でもそれは私がI AM GHOSTでは一度も感じた事の無い感情だった。常にそこには何か欠けている気がしていたんだ。

 

 

・貴方は元々アニメーターだったとお聞きしましたが、バンドという形での表現方法をとる際に音楽面で誰かアーティストの影響をうけたのですか?

私はハイスクールを卒業した後、大学に行くためにロサンゼルスに引っ越して、バーバンクにあるHanna Barbara cartoon studiosでもインターンをしたんだ。それから、ディズニーの視覚効果でいくつかのインターンシップを始めた。1年が過ぎた頃、私はHBOのTVシリーズ"Tales from the Crypt"から仕事のオファーをもらったんだ。ただ悲しい事にそれはファイナルシーズンのSeason11だったんだけど、多くの事を私に教えてくれハリウッドへの扉を開いてくれたんだ。それからはしばらくの間、私は映画やテレビ番組の仕事を始めるようになって…それが10年を過ぎる前位にI AM GHOSTがEpitaph Recordsと契約したんだ。私は19歳の時から多くのパンクロックバンドの中にいて、長い間自身の音楽にも取り組んでいたんだよ。確かになかなか夜明けは来なかったけれどね。

 

 

・(私も大ファンなのでこれは凄く聞きたかったのですが)MVやアートワークに不思議の国のアリスの要素がよく見受けられるのですが、お好きなんですか?

私はずっと"不思議の国のアリス"を愛していて、長い間この話をミュージックビデオのテーマに使いたいと思っていたんだ。しかしそれは私がそれまでやってきた他のバンドで叶えることはできなくて…。でも最終的に功を奏して、その世界観をRequiem for the Deadの中で見せることができたんだ。私は常に自身のミュージックビデオは、楽しくてそれぞれ異なったものを作ろうと試みてきた。バンドがただどこかの部屋で演奏するのを映しているだけのミュージックビデオを観てはいつも嫌悪していたよ。そう、それが全てなんだ。

物語が存在しない。魅惑的なものが何もない。創造性のカケラもない。
音楽は芸術だ。音楽は面白くなければならない。
そして音楽は、物語を語らなければならないと思っているんだ。

 

 

・ちなみに、もしよかったらどのキャラクターが一番好きか教えてください。

 もちろん、チェシャ猫だよ!

 

 

・REQUIEMといえば、当初はバンド名がREQUIEM for the deadでしたね。全体的にややダークメルヘンのような印象を受けるのですが、このバンドのコンセプトはどういったものなのですか?

私はずっと"REQUIEM"(鎮魂歌)というワードが好きだったんだよ。その意味と歴史は数千年の古きに渡っている。これはラテン語をベースとした現在では失われている言語を基としているのだけれど、とても多くの人々がこのレクイエムという単語が何を意味するものか全くわからなかったという事は私をとても驚かせたね。元々のバンド名は早々に改名したよ、そう最初の『Requiem for the Dead(死者の為の鎮魂歌)』は言葉遊びだったんだよ。レクイエムはそれが既に『死者のための歌や賛美歌』を意味するものだからね。そう、だから実を言うと、この原名はすごく要らなかったんだよね。新しいメンバーを得て、大体の新しいバンドの資料を書いてしまった後に私は"For the Dead"の表記をやめにして取り下げたんだ。私達は全く異なる候補も持っていて。私は新鮮な何かにもしたかったけれど、徹底的にやり直すという事はしなかったよ。

 

 

・REQUIEMのメインソングライターや作曲者は現在誰なのでしょうか?

そうだね、どんなバンドをやっている時であっても私はいつもその全ての歌詞を書いてきたように思うよ。私は常にバンドに対してはオープンでいようと心掛けていて、もし彼らが素晴らしいアイディアを持っていたのならば何であろうと受け入れようと思っているよ。もしそれが良いものであるのならば、私はそれを誰が書いたかなんて本当に気にしないけれど、でも確かにこれまで私がやってきたバンドのその多くの叙情詩的な歌詞のほぼ全ては私が書いているかな。音楽面に関しては、そのあらゆるプロジェクトで違ってくる。REQUIEMの音楽はギタリストの2人が書いていて、それからベースプレイヤーも沢山の素晴らしいアイディアも持っているんだ。後は、歌の方が終わったら私は幾つかの点でプロデューサーにもなるよ。私は構造の手直しに多くの時間をかけるんだ、パートを短くつめたり移動させてみたり…曲がより良く聴こえるように不必要なものは取り除いたりね。私はひたすら詰め込むことは好きじゃないんだ。直感的にヒットしてくるものが好きだね。

 

 

・貴方の書く歌詞の雰囲気が抽象的なストーリーから、人の感情やメッセージに変化していった印象があります。

多くの人々はI AM GHOSTの《Lovers' Requiem》を聴くと『一体全体、彼は何の事について歌っているんだ?』と思うそうだね。でもトラック1からその終わりまで続けて聴いてくれたのなら、キミはそれが壮大な愛の物語であるとすぐに気づくはずだよ…ロックオペラ、だね。それは天国と地獄の間で起きた、怪物と悪魔と天使の血なまぐさい戦争の、狂気とファンタジーベースの筋書きの物語なんだ。私が若かった頃にミュージカルをやって以来ずっと、ロックンロールオペラをやってみたいと常に思っていたんだよ。私はI AM GHOSTで遂にそのチャンスを得た。そのアルバムの後は、別の何かを1つ(一貫したストーリーを有したオペラ要素のあるアルバム)作り上げる事はあまりしたくなくて。私は私の人生を反映した、より個人的な曲を書きたいなと思ったんだ。そしてそれはREQUIEMでも同様でね、そういう変化が反映されていると思うよ。でもいつの日か、別のロックオペラもやってみたいね。

 

 

・今後はREQUIEMとI AM GHOSTの両方で活動予定となるのでしょうか?

数ヶ月前、私は音楽を引退したんだ。もはや今では再びREQUIEMで活動する事には少しの興味も無いんだよ。でも私はI AM GHOST再結成の電話があった時NOと言うことはできなかった。私達はもう長い間その話を計画していたからね。

 

 

・また、SNSでのNEW SONGの告知にとてもテンションが上がりました。とても楽しみにしています。今は新曲を作っている最中ということでしょうか?

そうだよ。私達は目下のところ、ドラムのレコーディング中といったところかな。

 

 

・やはりその発表も10月のショーで?

 数ヶ月のうちにオンライン上で新曲をリリースしたいと考えているんだ。物事が順調に進んでいたのなら、キミは10月22日にそれを聴けるかもしれないね。

 

 

・同時に発表された新しいマーチもデザインはご自身で?

 そう、ショーの新しいマーチを私達は用意したんだ。またそれに合わせてオンラインストアもオープンした。リンクから見る事もできるよ。[Facebook.com/IAmGhostOfficial:title]

キミが見てきたような、これまでの自身のバンドのオンラインアートワークやマーチのデザインを私は常に手掛けてきた。私はグラフィックデザイナーだからね、自分自身でやる事ができることなんだから誰かを雇ったりする理由は見当たらないよね。

 

 

・日本が好きと聞いてとても嬉しかったです。日本の印象やカルチャーで興味があることがあれば教えてください。

そう、そうなんだよね!子供の頃からAkira攻殻機動隊やバンパイアハンターシリーズのような日本の漫画やアニメに魅了されていたんだ。それに文化や食べ物なんかも全部好き。悲しいことに、I AM GHOSTは一度も日本でライブをする機会を得られなかった。もし行っていたとしたら最高に素晴らしい経験になっていただろうと思うよ。

 

 

・あなた自身、漢字のタトゥーが入っていますよね?どういう意味なのでしょうか?

 あぁ、私のこの首のだよね。"痛タトゥー"、ちょっと後悔してるんだ、でもこれを入れたとき私は20歳でね。ハハハッ(笑) この意味はね、『愛と美徳』

 

 

・日本に来ることがあったら、やってみたいことはなんですか?

たぶん、キミ達のいる街を歩き回ったり料理を楽しんだり、地元の人達との会話を楽しむだろうね。ヨーロッパの都市をツアーで訪れた時はいつもその場所を散策したりしてあちこち走り回るのが好きなんだ。それがツアーで恋しいことの一つでもあるね、私が生涯のうちに見るとは思わなかった物事を目にすることができるんだ。 

 

 

・もしも叶うなら…今度こそ来日ツアーが見たいと思っているファンは多いですが、いかがでしょうか?

もし日本でのショーに呼んでくれるのならI AM GHOSTは必ず行くよ!きっと実現させる方法はあると思うんだ! 

 

・今後の活動予定等について教えてください。

 今年は小説を出すよ、《Lovers and Kings》というファンタジー/ホラーの小説なんだ。まだ発売日は正式に決まってないんだけど、今はとても多くの事があってクレイジーなほどに忙しいんだ。現時点で全ての事を両立させるのは非常に難しいね。でも私はすぐにやってみせるからね!

 

・では最後に日本のファンへメッセージをお願い致します。

素晴らしい日本の皆へ感謝を!もしI AM GHOSTをキミの国に、と思ってくれたのなら是非その声を聴かせて。Facebookで情報をチェックしてね!

http://www.facebook.com/iamghostofficial

 

素敵な機会を本当にありがとうございました!今後のSteven氏の活動、そしてI AM GHOSTの再結成や動きを楽しみにしています。

 

バンドの映像作品1つとっても、彼のこだわりや芸術的センスがこれでもかというほど窺えます。

 そして彼の描くアートワークや他のバンドのジャケットアートも素晴らしいものばかり。

是非一度チェックしてみてください。

Steven Juliano

 

 そして秋の再結成ライブ。

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実は私もこちらに参加させていただける事になりました!今からとても楽しみにしています。

 10代の頃に憧れたバンドの1つであるI AM GHOST、始まりがあればいつか終わりもあります。でも時を経てまたこうやって目にする事ができる機会があるという事にまずは心から感謝したいです。彼らの姿を目に焼き付けてきたいと思います。